株運用11月2週目 増益決算で飛びついてはいけない

2022年11月2週目、7日~11日の日本株の運用記録と、日本経済の話とかです。

増益決算を出した企業の株価が騰がると思って買ったら、逆に下がった。
そんな経験をした人も多いと思います。
あるいは、下方修正を出したから損切したら、逆に高騰した。
株価が決算の内容から受ける印象とは逆の動きをすることは、割とよくあります。

決算発表の後に株価が大きく動きますが、それ以外でも日々変動しています。
業績を予測して、株価は動いています。
決算はその答え合わせです。
2倍の増益と聞けば株価が大きく上昇すると思うかもしれません。
でも、3倍の増益を予想していたのに結果が2倍だったのなら、それは残念決算です。
株価は下がります。
残念決算でも、予想ほど酷いものでなければ、株価が騰がることもあります。

市場の予想と実際の業績との差が決算発表後に埋められるので、決算発表後に株価が大きく動いたりするのですが、アナリスト、業績予想のプロが出したものよりも高い精度の予想を個人が行うことは困難です。
「決算ガチャ」なんて言葉もあるのですが、大抵の場合で運、たまたまなのです。

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11月2週目の日本株、日経平均とか振り返り

日経平均株価2022年11月2週目株価チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

前週末は米国のFOMC後の株安の影響で、日経平均株価は大きく下落していました。
でも利上げ減速期待が高まって、米国株価は上向きつつありました。

7日~8日 米国の利上げ減速期待が高まり、株高へ

前週末に大幅下落で日本市場が閉じた後、米国では雇用統計の発表などがあって、株価が上昇しました。
米国の政策金利は4回連続の0.75%の利上げで、かなり高くなっています。
この辺で一旦様子を見よう、というムードが高まっています。

米国では中間選挙があって、バイデン政権の民主党が劣勢、共和党が優勢だという見方が大きくなっていました。
大統領と議会の多数派が対立する構図になると、大統領の案を議会が止めて、議会の案を大統領が止める。
経済政策とかの案が通りづらくなって、米国債の発行数が大きく減るのでは、という感じになって、米国債の値下がりが止まりました。
米国債の利回りが下がったので、ハイテク株が上昇しました。

米国株価が上昇したので、週明けの日経平均も上がりました。
円安で好業績の決算を出す日本企業とかもあったのでしょうけど、米国株価のほうが影響が大きいと思います。

9日~10日 共和党は期待外れ、暗号資産は急落で日本株も下落

共和党躍進でトランプ復権、株高へ…という期待があったのかわかりませんが、米国の選挙は民主党優勢といった感じになりました。
暗号資産交換業者のFTXが破綻しそう、ということでビットコインを始めとした暗号資産が急落しました。
暗号資産を保有している企業は資産が減るし、経済不安も高まって、株価が下がりました。
日本企業だと、コインチェックが子会社にあるマネックスグループとかが急落しました。

11日 米国CPIの伸び鈍化で株高、為替は円高へ

10日の日本時間夜に発表された米国の物価指数、CPIは予想以上に伸びが低下していました。
インフレのピークアウト期待で米国債利回りは急低下、株価は急上昇です。

国内の半導体関連企業の東京エレクトロンは、10日に出した決算で業績の下方修正をしていました。
しかし米国株の急上昇で半導体株指数(SOX)も急上昇、東京エレクトロンの株価も8%を超える急上昇になりました。

ハイテク値嵩株が上昇すると、日経平均も上がります。
前日の下落から800円を超える急上昇で、日経平均株価の終値は28,263.57円。
前週末からは1063円の上昇になりました。

2022.11.11 株式ETF保有銘柄リスト

コード銘柄数量取得単価11/11時価11/11評価額見込み損益(%)
1343NEXT FUNDS
東証REIT指数ETF
202,1082,114.042,2801200.28%
1476iシェアーズ・コア
Jリート ETF
501,975.42,031101,5502,7802.81%
1488ダイワ上場投信
-東証REIT指数
402,006.252,035.581,4201,1701.46%
1496iシェアーズ 米ドル建て
投資適格社債ETF H有
601,880.501,950.0117,0004,1703.70%
1497iシェアーズ 米ドル建て
ハイイールド社債ETF H有
2001,990.091,950.0390,000-8,018-2.01%
1812鹿島建設2001,3701,521304,20030,20011.02%
3468スターアジア不動産投資法人358,70056,100168,300-7,800-4.43%
5020ENEOSホールディングス1000424.29490.6490,60066,31015.63%
5105TOYO TIRE2001,654.31,675335,0004,1401.25%
8308りそなホールディングス100420568.256,82014,82035.29%
8893新日本建物1600400.125435696,00055,8008.72%
合計2,619,4782,783,170163,6926.25%
前週2,684,6882,811,830127,1424.74%
前週との差-65,210-28,66036,5501.51%
2022.11.11 株式ETF保有リスト

・購入

コード銘柄数量取得単価
1496iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETF H有101,892
5105TOYO TIRE1001,616
2022年11月2週目 購入リスト

・売却

コード銘柄数量取得単価売却単価売却額売却損益(%)
2866グローバルX 米国優先証券ETF250982.92984.0246,0002700.11%
2022年11月2週目 売却リスト

<2866>グローバルX 米国優先証券ETFを全て売却

2866-グローバルX 米国優先証券ETF 2022.11.11株価チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

<2866>グローバルX 米国優先証券ETFを全て売却しました。

<2866>グローバルX 米国優先証券ETFの11月分配金は1口8円

<2866>グローバルX 米国優先証券ETFの2022年11月分配金は、1口あたり8円でした。
2866ETFは毎月分配なのですが、9月28日に上場して、11月10日が最初の分配金確定です。
米国ETFのPFFDの分配金が毎月月初なので、10月と11月の2回分の分配金になっているかと思われます。
1回の分配金は4円。
毎月分配なので年12回で48円。
端数を繰り越していたりでたまに増える月があったとしても、年間の分配金利回りは5%くらいですか。
米国ETFのPFFDが6%を超えていることと比較すると、ちょっとがっかりです。

米国ETFのPFFDは急騰したけど、円高で2866ETFは上がらず

米国ETF PFFD 2022年11月11日 株価チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

CPIの結果を受けて、米国では債券金利が急降下しました。
PFFDの価格は急上昇しています。

しかし為替が急に円高になったので、2866ETFの価格はあまり上がりませんでした。

2866ETFは市場価格と基準価額の差が大きい

ETFは上場投資信託なので、基準価額があります。
それはグローバルX社の公式サイトなどで確認できます。
それを見ると、東証で売買されている価格と、2866ETFの基準価額には大きな差がありました。

東証ではETFの資産価値よりも高値で売買されていたので、売りました。

<1496>iシェアーズ 米ドル建て 投資適格社債ETFを買い増し

1496-iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETF 2022年11月11日株価チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

<1496>iシェアーズ 米ドル建て 投資適格社債ETFを買い増ししました。
米国の利上げ減速期待で低下していた債券利回りは、FOMC後に少し上昇しました。
実際に利上げが減速したら、もう1496ETFを1800円台で買える機会はなかなか来ないかなと思ったので、少し買い増ししたのですが、もっと買っておけばよかったかもしれないです。

米国のCPIが予想以上に減速したので、債券の利回りは急降下しました。
債券ETFの価格は急上昇しています。
2%くらいですけど、1年分の分配金額に近いです。
ただ、7月8月あたりでも一旦CPIの減速で債券利回りの低下、株高になったけどまたインフレは再加速したので、このままインフレが終息するかはまだわからないですね。

<5105>TOYO TIREを買い増し

5105-TOYO TIRE 2022.11.11株価チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

<5105>TOYO TIREを買い増ししました。

同業の<5110>住友ゴム工業の下方修正でTOYO TIREも下落

円安による好業績を期待されたのか、5105-TOYO TIREの株価は上昇していました。
しかし、9日に<5110>住友ゴム工業が大幅な下方修正となる決算を発表して、10日には株価が大きく下落しました。
住友ゴムのブランドは主にダンロップです。
同業のTOYO TIREも巻き込まれて大きく下落しました。
僕はそこでTOYO TIREを買い増ししました。

<5108>ブリヂストン、<5101>横浜ゴムは好業績でTOYO TIREも上昇

10日の市場が閉じた後、<5108>ブリヂストンが発表した決算は、増益で上方修正でした。
更に11日の昼頃には<5101>横浜ゴムも増益決算を発表しました。

両社の株価は高騰して、<5105>TOYO TIREの株価も騰がりました。
ここまでは狙い通りといった感じなのですが、肝心のTOYO TIREの決算発表は14日の予定です。

<1812>鹿島建設は上方修正と自社株買いを発表で、株価は上昇

1812-鹿島建設 2022.11.11株価チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

11月10日に<1812>鹿島建設の決算発表がありました。
前年同期比で増益、従来の業績予想からの上方修正、自社株買いの実施と、なかなかの好決算で株価は上昇しました。
配当金の増額もあれば、なお良かったのですけど。

インフレによる資材高騰などもあって業績を落とす同業他社もあるなかで、増益にもってきたのはお見事です。
そしてその鹿島建設を買う決断をした僕の判断も見事、といいたいところですが、ただの運です。

従来の業績予想から上方修正ですけど、最終利益は前年より減益の予想なんですけどね。

<5020>ENEOSホールディングスは業績予想を上方修正

5020ENEOSホールディングス 2022.11.11株価チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

11月10日に<5020>ENEOSホールディングスの決算発表がありました。
従来予想から上方修正を出したのですが、それでも前年度から大幅な減益の予想です。
昼頃に発表があって、その直後に一瞬だけ株価が騰がったのですが、その後は下落しました。

原油価格の変動で在庫評価額が増減しての増益、減益が主な理由です。
原油価格は一時期の高値からは下落しています。
前年度は原油価格が急上昇した故の、評価額高騰による増益でした。

大規模な自社株買いもあって株価は上昇していましたが、それももうすぐ終わるようです。
増配でもあれば、株価も騰がるのかもしれませんが…。

<8308>りそなホールディングスは自社株買いを発表

8308-りそなホールディングス 2022.11.11株価チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

11月11日に<8308>りそなホールディングスが決算発表を行いました。
経常利益は前年同期比で減益、純利益は増益と、なんとも言いがたい内容ですが、自社株買いを発表しています。

前年は期末の4Qに大きめの貸し倒れの発生で減益でしたが、今期に同じことが起こらなければ大幅な増益になるので、順調にいってもらいたいものです。

週末の市場が閉じた後の決算発表だったので、決算発表による株価変動はまだおきてないです。
米国では債券利回りの低下、価格の上昇、為替は円高と大きく動いているので、そのへんも株価に影響しそうですけど。

含み益はそこそこ増加

保有株は上がったり下がったりですが、総額では増えました。
債券ETFも上昇して、含み益の合計は前週から36,550円増えて、163,692円になりました。

いくつか買い増しもしましたが、<2866>グローバルX 米国優先証券ETFを売却したので、保有総額は少し減りました。

11月2週目 合計損益

今週の売却損益270
先週までの
2022年売却損益
322,541
2022年売却損益322,811
今週入金の配当・分配金0
2022年の配当・分配金82,158
未収配当・分配金18,376
10月 貸株金利245
2022年 貸株金利合計2,754
2022年 確定損益合計426,099
2022年 確定損益(%)16.27%
2022年 確定損益+見込み損益589,791
2022年 確定損益+見込み損益(%)22.52%
前年までの 貸株金利合計1,508
前年までの 売却損益合計166,752
前年までの 配当・分配金合計38,701
通算 確定損益合計633,060
通算 確定損益+見込み損益796,752
通算 確定損益+見込み損益(%)30.42%
2022年11月2週目 合計収支

11月2週目の売却益は270円

コード銘柄数量取得単価売却単価売却額売却損益(%)
2866グローバルX 米国優先証券ETF250982.92984.0246,0002700.11%
2022年11月2週目の売却損益

<2866>グローバルX 米国優先証券ETFの売却益は270円になりました。
ETFの基準価額はもっと下がっているので、高値で売れたと思っておきましょう。

9月末の中間配当金が確定、12050円

コード銘柄保有数量1株配当金配当金計
5020ENEOSホールディングス10001111,000
8308りそなホールディングス10010.51,050
合計12,050
2022年9月中間配当金

保有銘柄の2Q決算発表で、9月末権利日の中間配当金が確定しました。
ENEOSとりそな、どちらも予想額から変更はなく、合計で12,050円でした。

11月決算のETF分配金が決定

コード銘柄保有数量1口分配金分配金計
1343NEXT FUNDS
東証REIT指数ETF
2018.8376
1476iシェアーズ・コア
Jリート ETF
5019.0950
合計1,326
2022年11月決算のETF分配金

1343と1476のJリートETFの決算があって、分配金額が決定しました。
2つ合わせて1,326円でした。
1476が1343よりも高くなりましたが、信託報酬の減額もありますが、貯まってた端数が繰り上がりしたのですかね。

2022.11.11 損益の推移

2022.11.11 株式ETF損益の推移

売却益の微増と9月中間配当金の決定で、確定分の利益が少し増えました。
株価の値上がりで見込み損益も少し増えています。

少額でも利益を積み重ねることが大事なのです。

11月2週目のまとめ

今週は保有株の決算もあって書くことが多かったので、つかれました…。
個別に決算のまとめもしたいのですけど。

円安で増益の企業が多かったのですが、為替が急に円高に向かったので、今後の見通しがわからなくなってきました。
9月末と比較したらやや円高になりますけど、7~8月から見たらまだ円安なので、7~9月の決算からはあまり変化がない、と言えるかと思いますけど。
でも株価は先を見て動くでしょうから、今後さらに円高に向かうと見るなら、円安恩恵銘柄からは逃げたくもなりますね。

でも円高で資材調達費用とかは安くなりそうです。

次週の運用状況はこちら。

先週の運用状況はこちらのページになります。

それ以前の運用状況はこちら→株式ETF運用状況・過去ログ


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