今回はETFではなくて、個別銘柄のREIT、不動産投資法人の銘柄を紹介したいと思います。
<3468>スターアジア不動産投資法人。
一口単価はリートETFよりも高いのですが、個別銘柄のREITの中では低いほうです。
そして、予想分配金利回りは東証REIT指数のETFよりも高いです。
そんなスターアジア不動産投資法人を簡単にまとめると、こんな感じです。
証券コード | 3468 |
銘柄名 | スターアジア不動産投資法人 |
Webサイト | http://starasia-reit.com/ |
運用資産 | 総合型 |
物件の地域 | 関東、関西、福岡 |
1口単価 | 安め |
分配金利回り | 高め |
時価総額 | 低め |
2022年予想分配金 | ¥2,954 |
2022.5.20終値 | ¥59,100 |
予想分配金利回り (2022.5.20時点) | 5.00% |
権利確定日 | 1月末、7月末 |
分配金入金日 | 4月、10月中旬 |
このページでは、
- <3468>スターアジア不動産投資法人とは、どんなREIT銘柄なのか?
- 資産規模や、保有する物件の傾向は?
- 分配金はどれくらい?
などについて、解説したいと思います。
※1口単価、分配金利回り、時価総額などは、個別銘柄のリートの中で高め、低めとなっております。
※予想分配金、単価などは日々変動します。最新の金額等は公式発表等をご確認ください。
※あくまでも個人の感想です。特定の銘柄、商品などへの投資を推奨するものではありません。
スターアジア不動産投資法人とは、どんなREIT銘柄か?
2016年4月20日に上場。
2020年8月に、さくら総合リート投資法人を吸収合併。
現在に至る。
ややオフィス寄りの総合型
オフィス | 20件 |
商業施設 | 4件 |
住宅 | 19件 |
物流施設 | 9件 |
ホテル | 8件 |
合計 | 60件 |
スターアジア不動産投資法人のWebサイトを参照
保有物件数ではオフィスと住宅が多く、ほぼ同数になります。
しかしオフィスビルと住宅では価格が違いますね。
資産配分でみると、住宅はオフィスよりも小さい比率になります。

スターアジア不動産投資法人のWebサイトより引用
4割オフィスで、残りはバランス型。
特化型ではなく、ややオフィス寄りの総合型と言えると思います。
関東を中心に、関西と福岡にも物件を保有
保有物件の地域は、首都圏および関東が多めです。
あとは大阪など関西と、福岡にも若干。
首都圏プラス関東方面で7割強なので、関東を中心に物件を保有しています。
資産規模はリート銘柄の中では小さめ
2022年3月15日発表の決算短信によると、総資産は1,933億円です。
1口時価×発行済み口数 の時価総額は、約1,100億円。
資産規模の大きいところのリート銘柄は、総資産が13,000億円あるそうです。
61の上場リート銘柄中、スターアジア不動産投資法人の総資産は40番目のようです。
上場リート銘柄の中では、スターアジア不動産投資法人の資産規模は小さめと言えるでしょう。
資産規模が大きいほど保有する物件数も多くなりますし、地域とかも分散できて、安定感が出てきます。
規模の小さい銘柄は物件数が少ないですし、老朽化したら建て替え、修繕費用とかもあるので、何かあった際に収益がガクッと落ちるリスクがあるかもしれませんね。
資産規模が大きいところが、必ずしも分散して物件を保有しているわけではなく、集中投資しているところもありますけど。
分配金権利確定日は1月末と7月末
1月末と7月末に決算を行います。
その日に投資主名簿に記載されていれば分配金を受け取る権利を得ることができます。
その数日前までに購入していないと権利を得られないので、権利付き最終日までに購入を終える必要があります。
1口単価は6万円前後、リート銘柄の中では安め

画像はGoogle検索結果のスクリーンショットです
スターアジア不動産投資法人の1口単価は、2022年4月時点で6万円前後です。
リートETFよりは高いですが、数十万円する銘柄もあるリート銘柄の中では安めで、比較的買いやすい値段だと思います。
株式のように1単元が100株とかいうことはなく、スターアジア不動産投資法人の最小取引単位は1口です。
数万円で買えるので、リート銘柄の中では買いやすいお値段です。
コロナ前は6万円弱くらいだったのですが、コロナ暴落で3万円くらい、半値近くに下落しています。
リート銘柄は有事の際に大きく下落することがあるので、投資をする際には注意が必要かもしれません。
2021年には1口単価が6万円を超えて、コロナ前よりも高値になりました。
ところが、分配金額はコロナ後に大きく減っており、利回りは下がっているのです。
分配金はコロナ後に大きく減少している

2022年7月 | ¥1,476(予想額) |
2022年1月 | ¥1,478 |
2021年7月 | ¥1,462 |
2021年1月 | ¥1,676 |
2020年7月 | ¥3,436 |
2020年1月 | ¥2,788 |
スターアジア不動産投資法人のWebサイトを参照
スターアジア不動産投資法人の予想分配金利回りは、リートETFよりも高く、リート銘柄の中でも高めです。
それでも、コロナ禍以後、大きく減額しており、まだ低いままです。
2020年の年間分配金額は、6,224円。
コロナ前の1口単価は6万円しない程度でした。
6万円で買ったとしても、利回りは10%以上だったのです。
2022年の予想分配金額は、年間で2,954円です。
2020年の半分も出ていません。
それでも、1口単価は2022年のほうが高いです。
予想利回りは5%に届かない程度ですが、低金利ですし、リートETFも利回りが低いです。
経済面が正常化すれば分配金も増えて、いずれ高い利回りに戻るかも、という期待もあっての高値なのかもしれません。
まとめ
<3468>スターアジア不動産投資法人について、簡単にまとめてみました。
- リートETFよりも単価は高いけど、リート銘柄の中では安め。
- 予想分配金利回りはリートETFよりも高く、リート銘柄の中でも高め。
- 1口価格はコロナ前よりも高くなったけど、分配金は半分以下でまだ戻っていない。
- 資産規模が小さいので、有事の際には注意が必要かも?
分配金利回りはそこそこ高いのですが、一般論として利回りが高いほどリスクが高くなる傾向がある、ということは頭に入れておいたほうが良いです。
資産規模が大きく、沢山のビルを所有していれば、1棟くらい無くなったところで収益に大きな影響は与えません。
でも規模が小さくて、1棟で数パーセントの資産だったりすると…?
高い利益を追求するのか、安定した利益を求めるのか。
そこらへんは人それぞれなので、自分に合った投資を見つけられたら良いな、と思うのでした。
僕はスターアジア、保有していますけどね。
僕の運用状況はこちらからご覧いただけますので、参考になることがあるかもしれません→株式ETF運用状況・過去ログ
※予想分配金、単価などは日々変動します。最新の金額等は公式発表等をご確認ください。
※あくまでも個人の感想です。特定の銘柄、商品などへの投資を推奨するものではありません。
コメント