1496と1497社債ETF、利上げで分配金利回りは上がってる?【2022年10月】

1496と1497社債ETF、利上げで分配金利回りは上がってる?

米国では政策金利の上昇が続いています。
そして、米国債の利回りも上昇しています。

ということは、債券ETF・社債ETFの利回りも上昇しているのでは?

と、気になってくるわけです。

東証上場のETFで米国の社債ETFといえば、この3つでしょうか。

東証上場の主な米国社債ETF
  • 1496-iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETF(ヘッジ有)
  • 1497-iシェアーズ 米ドル建ハイイールド社債ETF(ヘッジ有)
  • 2554-NEXT FUNDS 米国投資適格社債(1-10年)(ヘッジ有)

2022年10月に1496と1497の分配金額が発表されたので、今回はこの2つのETFの分配金と利回りなんかを見てみたいと思います。
米国債の利回りはかなり高くなっているので、国債よりも高い利回りが期待できる社債のETFは、どれくらい利回りが上がっているのでしょうかー。

※このページに記載されている分配金額、基準価額、利回り等は過去のデータであり、今後の分配金、利回り等を保証するものではありません。

念のため、分配金額等は主催者発表のものをご確認ください。

※これはあくまでも、やすふじの個人的な感想と分析です。特定の商品や投資活動を推奨するものではありません。

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1496-投資適格社債ETFの分配金

まずは、1496-iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETF(ヘッジ有)から見てみましょう。

1496ETFの2022年と前年の分配金

2022年2021年
10月16円12円
7月15円14円
4月14円14円
1月13円16円
年間合計額58円56円
1496-iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETF(ヘッジ有)の2022年と2021年分配金比較表
ブラックロック・ジャパン社のWebサイトより引用
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/287652/ishares-usd-investment-grade-corporate-bond-jpy-hedged-etf-fund

2020年のコロナ禍以降、金融緩和で金利が下がって、1496ETFの分配金も減額が続いていました。
2022年に入ると金融緩和の終了と利上げ、引き締めが始まり、分配金額は増額が続いています。

1496ETFの分配金は1月→10月で23%増

利上げ開始前の1月の分配金と10月の分配金の差は3円。
23%の分配金増額です。

しかし、米国10年国債の利回りは2022年始の1%台後半から4%近くへと、倍以上になっています。
国債の利回りが倍以上になっているのなら、社債の利回りも倍くらいになっていても良さそうなものですが、分配金は1月から3円の増加に留まっています。
23%も増えていれば十分にも思えますが、国債利回りの上昇率と比べると、ちょっとガッカリな感じです。

1496ETFの価格は25%値下がり

1496-iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETFの2022年始~10月分配金権利日までの価格チャート
1496-iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETFの2022年始~10月分配金権利日までの価格チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

1496-iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETFの2022年始~10月分配金権利日までの価格チャートです。
2022年始から10月11日の分配金権利日までに、1496ETFの価格は25%下がりました。
2022年の分配金の合計が58円なので、10年分の分配金以上の値下がりです。

利回り上昇=貰える利息が増えるだけじゃない

債券の利回りが上昇するというのは、貰える利息が増えるだけではないのです。
安く買うことでも利回りが上昇するのです。
米国債の利回り上昇も、債券の価格が下がったから利回りが上昇しています。
債券ETFも価格が下がっているので、利回りが上昇しているのです。

1496ETFの価格に対する利回りは60%増えている

1496ETFの分配金と利回り1月10月
権利日の終値2,505円1,905円
1回の分配金13円16円
4倍にすると52円64円
利回り2.08%3.36%
1496ETFの2022年1月と10月の分配金と利回り比較

1月11日の終値は2,505円。
1月の分配金は13円で、それを4回分にすると52円。
利回りは2.08%です。

10月11日の終値は1,905円。
10月の分配金は16円で、それを4回分にすると64円。
利回りは3.36%です。

利回りの差は1.28%なので、60%くらい増加しています。
でも倍には届いていないですね。

1497-ハイイールド社債ETFの分配金

続いて、1497-iシェアーズ 米ドル建ハイイールド社債ETF(ヘッジ有)の分配金を見ていきましょう。

1497ETFの2022年と前年の分配金

2022年2021年
10月25円22円
7月26円21円
4月24円23円
1月22円25円
年間合計額97円91円
1497-iシェアーズ 米ドル建ハイイールド社債ETF(ヘッジ有)の2022年と2021年分配金比較表
ブラックロック・ジャパン社のWebサイトより引用
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/290189/ishares-usd-high-yield-corporate-bond-jpy-hedged-etf-fund

1497ETFも米国の利下げで分配金が減っていましたが、2022年に利上げが始まると分配金額は増額してきました。
ところが10月の分配金は7月よりも減りました。

1497ETFの分配金は1月→10月で13.6%増だが…

1497ETFの分配金は1月と10月の差額は3円でした。
13.6%の増額で、1496ETFの23%増と比べるとかなり見劣りします。
金額は同じ3円増加なのですが。
それよりも、10月の分配金が7月よりも減っていることが気になります。

米国ETFのHYGの分配金は増えている

米国ETF HYGの2022年3月~10月分配金
米国ETF HYGの2022年3月~10月分配金
ブラックロック・ジャパン社のWebサイトより引用
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239565/ishares-iboxx-high-yield-corporate-bond-etf

上の画像は米国ETFのHYGの分配金の表です。
10月の分配金は9月よりも減っています。
でも1497ETFの分配金は3か月分です。
8~10月の分配金は、5~7月より少ないなんてことはありません。
増えているはずなんです。

1497ETFの価格は21%値下がり

1497-iシェアーズ 米ドル建ハイイールド社債ETFの2022年始~10月分配金権利日までの価格チャート
1497-iシェアーズ 米ドル建ハイイールド社債ETFの2022年始~10月分配金権利日までの価格チャート
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです

1497-iシェアーズ 米ドル建ハイイールド社債ETFの2022年始~10月分配金権利日までの価格チャートです。
2022年始から10月11日の分配金権利日までに、1497ETFの価格は21%下がりました。
年間の分配金合計が97円なので、分配金5年分の値下がりですね。
1496よりも傷は浅く見えます。

いまのところ。

1497ETFの価格に対する利回りは40%の増加

1497ETFの分配金と利回り1月7月10月
権利日の終値2,316円1,985円1,868円
1回の分配金22円26円25円
4倍にすると88円104円100円
4倍にした場合の利回り3.8%5.24%5.35%
1497ETFの2022年1月、7月と10月の分配金と利回り比較

1497ETFの1月11日の終値は2,316円。
1月の分配金は22円で、それを4回分にすると88円。
利回りは3.8%です。

10月11日の終値は1,868円。
10月の分配金は25円で、それを4回分にすると100円。
利回りは5.35%です。

利回りの差は1.55%で、40%くらいの増加です。
7月の利回りは5.24%になるので、分配金の金額は減っていますが利回りは上がっています。

米国債の利回りは上がっているけど…

米国債の利回りは上がっています。
でも1496ETFも1497ETFも、分配金額はあまり増えていませんでした。

新発債券の表面金利は上がっていく

一般的に、社債の金利は国債よりも高めに設定されます。
米国債の金利は上がっているため、今後新しく発行される社債の表面金利は上がっていきます。
でも利上げがあらかじめ予告されていたので、低金利のうちに社債を発行していて、すぐに追加の社債発行とはいかないかもしれません。
利上げが一時的で、近く金利が下がることが予想されているのであれば、なおさら高い金利で社債を発行しようとは思わないでしょう。

低金利時に発行した債券の表面金利は低いまま

低金利時に発行した債券の表面金利は、低いままで変わりません。
すでにETFに組み込まれている債券の利息は、増えないのです。
だから、分配金もあまり増えないのです。

債券の中には『国債金利+〇%』といった感じの変動金利のものもあります。
そういった変動金利の債券の利息は増えていると思います。

既発債券の利回り上昇=価格の下落

金利の高い債券が出てくると、金利の低い債券の価格は下がります。
貰える利息が少ないので、安くしないと売れないのです。

金利の上昇が続くと、低金利の債券の価格は下落が続きます。
そんな感じで、1496ETFも1497ETFも価格が下がることで、利回りが上がっています。

結論・利回りは上がっているけど価格下落がきつい

  • 1496ETFも1497ETFも、分配金額は若干増えている。
  • 分配金利回りも上がっている。
  • ただしETFの価格は下がっている。
  • 米国の利上げが続くと、ETFの価格はさらに下がるかも?

ETFの分配金額はあまり増えていませんが、利回りは上がっていました。
そのぶん、ETFの価格はがっつり下がっているのですけど。

利上げで価格が下がるなら、利下げになれば価格は騰がるのではないか、と思われるのですが…いつになるかわからなんですよね。
インフレさえおさまれば、利上げも終わるのでしょうけど、そのインフレがおさまる気配がありません。
高金利が続けば受け取る利息が増えるのですが、社債を発行している企業にとっては借金です。
あまり高金利が長く続くようだと、破綻リスクが高まってしまいます。
破綻したら、お金が帰ってこないかもしれません。
特にハイイールド債は破綻リスクが高いと思われる発行体なので…そのうち、大暴落するかもしれないですね。

僕が保有しているETFは…→株式ETF運用状況・過去ログ

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※このページに記載されている分配金額、基準価額、利回り等は過去のデータであり、今後の分配金、利回り等を保証するものではありません。

念のため、分配金額等は主催者発表のものをご確認ください。

※これはあくまでも、やすふじの個人的な感想と分析です。特定の商品や投資活動を推奨するものではありません。

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