2022年10月1週目、3日~7日の投信積立の記録と、米国経済とかの話です。
米国等の利上げで円安になっているのに、なぜ日本銀行は金利を上げないのか─。
そんな感じの記事も見かけるかと思います。
単純に考えると、金利が低い通貨よりも高い通貨を持っていた方が、利息が多くなります。
利息が高い通貨を持っていた方が有利です。
日本円は金利が低いので売られて、金利の高い米国ドルなどが買われます。
しかし金利が上がれば、お金を借りている場合は支払う利息が増えます。
コロナ禍の収入源で住宅ローンが支払えず、自宅を差し押さえられて借金だけ残った。
そんな記事も見かけましたが、金利が上がれば住宅ローン破綻も増えます。
企業も多くのお金を借りているので、金利が上がれば破綻する企業が増えます。
すでにコロナ破綻がーとか言われているのに、更に増えます。
そんな感じで経済が不安定になった国の株式は売られて、お金は外に出ていきます。
お金が外に出ていけば、通貨は安くなる─利上げをしたら、円高になるどころか円安になる。
そんな可能性もあります。
とはいえ、円安のコスト増加で破綻する企業も増えてきているでしょうから、何もしないわけにはいかないでしょうけど…9月の為替介入以降、ドル円は145円台が壁になっている感じですけど、円安で苦しんでいる人たちが望んでいるのは、145円の壁じゃなくて120円くらいなのではないでしょうか。
輸入業ならもっと下がお望みでしょうか。
そんなことをされたら、僕の米国株が溶けてしまいますが。
2022年10月1週目、米国経済、株価とかの振り返り
前週末はS&P500指数が3600を割るなど、年初からの安値を更新してしまいました。
安値更新から反発したら『底打ちだ、全力買い場だー』とか思っちゃうんですかね。
3日 ISM製造業景気指数が予想以上に低下、利上げが弱まる?
前週末の安値更新から月が替わって心機一転、といった感じなのか、3日の米国株価は上昇しました。
ISM製造業景気指数の発表があって、事前予想は前月から多少の景気悪化で0.3ポイント減程度でした。
ところが結果は1.9ポイントの大幅減。
景気指数が悪くなりました。
景気悪化の懸念が強くなると株価は下がりそうなものですが、逆に上がりました。
消費の停滞、生産の停滞、その先には物価の低下が連想されたのでしょうか。
景気が悪くなれば、FRBも金利上昇のペースを落とすと考えたのでしょうか。
空売りを買い戻しただけかもしれませんが、とにかく米国株価は上昇しました。
4日 豪州の中央銀行が利上げペースを落とす
4日には豪州の中央銀行が政策金利を発表しました。
0.5%の大幅利上げが予想されていたのですが、発表された政策金利は0.25%の控えめな上昇でした。
その影響で他国も利上げペースを落とすだろうと考えられたのか、4日も米国株価は上昇しました。
前週末に3585ポイントだったS&P500指数は、2日で200ポイント以上戻して3800に接近しました。
5~6日 ADP雇用者数は依然強い米国雇用を示す
5日に発表されたADP雇用者数は、依然として強い米国の雇用を示しました。
パウエルさんは多少雇用が悪化してでも、インフレ率を2%に下げると言っているのですが、雇用の悪化を完全に無視できるとは限りません。
でも雇用が悪化していないなら、躊躇なく利上げに踏み切れる。
そう考えられたのか、米国株は下落に転じました。
偉い人たちが『米国の利上げペースは緩めない』と言っていることも影響しているでしょうか。
産油国のOPECプラスが原油の減産を決定して原油価格が上昇して、インフレ懸念も強まっています。
しかしこの日は米国時間で朝に大きく下げたものの、昼には戻して前日から微減に留まりました。
6日も少し下がりました。
7日 NFP雇用統計も力強い米国雇用を…
7日は注目度の高い雇用統計の発表です。
求人件数が減っているとか、大企業でも人員削減策が相次いで発表されています。
ADPのほうは減っていませんでしたが、さすがに雇用の悪化が出てくるだろうと予想されていたようです。
しかし下がったのは失業率。
米国の雇用は力強いものでした。
強い雇用は活発な経済活動とインフレの継続、そして次回FOMCでの大幅利上げを予感させ、米国株は下落しました。
7日のS&P500指数の終値は3,639.66ポイント。
前週末よりは上昇して終えましたが、印象的には株安な感じになりました。
10月1週目 投信積み立て残高
ファンド名 | 投資総額 | 時価総額 | 損益(金額) | 損益(%) |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 441,000 | 495,292 | 54,292 | 12.31% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 220,000 | 239,016 | 19,016 | 8.64% |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 5,000 | 5,200 | 200 | 4.00% |
楽天・全米株式 インデックス・ファンド | 103,323 | 113,348 | 10,025 | 9.70% |
合計 | 769,323 | 852,856 | 83,533 | 10.86% |
前週 | 735,990 | 794,802 | 58,812 | 7.99% |
前週との差額 | 33,333 | 58,054 | 24,721 | 2.87% |
積み立ては2021年1月に開始
月初なので定期買い付けがありました。
月初の買い増しは前月と同じ3ファンド
ファンド名 | 投資総額 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 20,000 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 10,000 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 3,333 |
10月の買い増しも前月と同じ3ファンドです。
S&P500指数は反発後、依然強い雇用と利上げ懸念で下落へ
前週末に年初からの最安値を更新していたS&P500指数は、一旦反発して上昇しました。
景気指標の悪化と原油先物等の下落でインフレ懸念が弱まり、利上げも弱まるのではないかとの憶測が流れたのか、国債利回りは下降して、株価は上昇しました。
米国企業ではないですが投資銀行のクレディスイスの破綻危機の噂が流れて、これ以上の利上げは大規模な経済危機に繋がるから一旦利上げのペースを緩めるのでは、という憶測とかがあったのでしょうか。
でも上に書いたような流れで、一旦上昇した米国株価はまた下落しました。
前週の安値更新までは下がりませんでしたが、まだまだ底打ちとは行かなさそうな雰囲気です。
週明けに上がるかもしれませんけど。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は一旦上昇
9月5週末 | ¥18,548 |
10月1週末 | ¥19,100 |
差額 | ↑¥552 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は一旦上昇しました。
S&P500指数は上昇後に下落に転じましたが、大きく下げたのは金曜日。
週末の基準価額にはその下落は反映されていません。
すぐに下落したとはいえ上昇がそこそこ大きかったので、ファンドの基準価額は前週末から552円とそこそこの上昇になりました。
楽天証券の定期買い付けに合わせるかのような月初の急上昇で、割高で買わされた感があってちょっと嫌な感じですね。
見込み利益率はまた10%台へ上昇
米国株は金曜日の大きく下落しましたが、ファンドの基準価額はその下落前の値なので前週末からはそこそこの上昇になりました。
含み益の合計は24,721円増えて、83,533円になりました。
利益率は10%台に戻りました。
でも金曜日の下げが反映される週明けには、また一桁%になってしまうのでしょうか。
2022年10月・楽天ポイントを加算した損益
今月の獲得ポイント | 332 |
楽天カード(投信積み立て)累計 | 7,670 |
ハッピープログラム(投信残高)累計 | 141 |
獲得楽天ポイント合計 | 7,811 |
実質損益(金額) | 91,344 |
実質損益(%) | 11.87% |
楽天証券のポイント還元ルールがころころ変わったので計算が間違ってるかもしれないです。
年内は0.5%+0.5%だったと思うのですが。
NISA口座の変更が間に合わない年末~年始あたりに、また証券各社のポイント制度変更が来たりするんですかね。
10月1週目 損益の推移
グラフで見ると、損益は前週からかなり増えました。
でも戻った分よりも、前週に減った分のほうが多かったですね。
0~10万円くらいを行ったり来たりしていると、10万円を超えたところで売りたくもなりますね…。
米国株安と言われてもそこそこの利益が出ていると、今が買い場とは思えないです。
10月1週目 SBI証券の投信損益は
SBI証券の投信損益は734,388円でした。
前週から6万円くらい増えました。
楽天証券の見込み利益は前週減った分の大半が戻ってきたのですが、SBI証券の損益は前週の13万円減から6万円の戻りで、半分弱でした。
この差は何だろう…。
10月1週目 まとめ
13日にはCPIの発表があるので期待上げもあるかなーと思っていたのですが、原油先物の急騰でちょっと微妙な感じですかね。
利上げで株や債券などの有価証券の価格は下がっていますが、それはお金が証券市場から現金化されて実態市場に流れていると思うのですが、余計にインフレにならないですかね?
米国民は日本よりも投資している人が多いそうですけど、この下落でもホールドし続けているのかな…。
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