2023年1月4週目、23日~27日の投信積立の記録と、米国株と経済の話とかです。
米国株の値動きには景気動向とか米国債金利が大きく影響していますが、米国では最近、米国政府の債務上限という問題があがっています。
米国債は米国の債務なわけですが、その金額は大きく膨れ上がっています。
国債は無尽蔵に発行できそうなものですが、米国政府の債務には法定で上限が決まっています。
バイデン大統領はコロナ後の経済立て直しに国債を大量発行したので、2021年に債務上限に到達していたのですが、上限引き上げの法案を通して国債を追加発行できるようにしました。
しかしその時に引き上げた上限に、また到達しました。
もう一度上限引き上げの法案を通せば良いのですが、バイデン大統領が民主党なのに対して、米国の下院議会は共和党が多数派。
下院が法案を通させないので、このままでは米国政府は国債を発行できなくなります。
国債の金利の支払いや償還するのに、新規国債を発行して捻出した資金を充てています。
このままでは金利が払えない、満期を迎えた国債元本を払い戻しできない。
米国債がデフォルトになります。
この手の問題は米国議会にねじれが起きた時に度々発生していて、毎度のことだからまたギリギリには回避するだろう、との見方も多いのでしょう。
問題が報じられた後も米国株は上がっているし、米国債は多少売られているようですが、投げ売られている様子ではありません。
実際にデフォルトになったら世界経済は大混乱に陥るし、僕も米国債ETFを保有しているので他人ごとではないのですが…どうなるんでしょうねぇ。
世界恐慌を引き起こした元凶として歴史に名を刻む覚悟があるとは思えませんけど。
次の選挙で負けることになるし。
2023年1月4週目、米国経済とか株価の振り返り
前週の米国株は下落が続いたものの、週末に大きく反発して上昇していました。
1月23日 米国株は続騰でS&P500指数は4000台に
23日、週明けの米国株は前週末の勢いを引き継いで、上昇しました。
S&P500指数は4000ポイントに乗せています。
半導体関連株が大きく上昇していて、NASDAQが上昇しました。
FRBが次回FOMCで利上げ幅を縮小するとの見方が強まっていますが、米国債10年の利回りは上昇しました。
債務上限問題の影響もあるのかもしれません。
しかし昨年は金利上昇するとNASDAQは下がる傾向がありましたが、このところ逆に上がる場面も見られます。
金利上昇時は債券が売られていることになるのですが、米国債を売って株を買う動きになっているのでしょうか。
24~25日 マイクロソフトは残念決算、カナダが利上げを停止へ
24日の米国株は上昇一服といった感じで、とくに盛り上がる場面はなかったみたいです。
25日はマイクロソフトやボーイングの残念決算のせいか、大きく下落して始まりました。
しかし朝に大きく下落したものの反発して上昇、終わってみれば前日とトントンくらいでした。
カナダ中央銀行が政策金利を0.25%上昇させたのですが、今後の利上げを一旦停止して効果を見極めることを示唆しました。
FRB・米国中央銀行もこれに続くとの見方なのか、米国株は朝の安値から反発して上昇しました。
26~27日 テスラが過去最高の売上で急上昇
値下げとかもあって株価が大きく下がっていたテスラの決算は、過去最高の四半期売上と利益で、市場の予想を裏切りました。
テスラの株価は大きく上昇しています。
NYダウ、NASDAQ、S&P500と3指数いずれも上昇が続きました。
そんな中、インテルは残念な決算で大きく下落して、半導体指数を下げています。
また、上昇していた原油先物価格が下がってきて、エクソンモービルなども下落しました。
下落したといっても前日比での下落で、月初などと比較するとまだ高いのですけど。
1月4週目 投信積み立て残高
ファンド名 | 投資総額 | 時価総額 | 損益(金額) | 損益(%) |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 501,000 | 540,449 | 39,449 | 7.87% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 250,000 | 270,291 | 20,291 | 8.12% |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 5,000 | 4,996 | -4 | -0.08% |
楽天・全米株式 インデックス・ファンド | 113,322 | 119,913 | 6,591 | 5.82% |
合計 | 869,322 | 935,649 | 66,327 | 7.63% |
前週 | 869,322 | 893,900 | 24,578 | 2.83% |
前週との差額 | 0 | 41,749 | 41,749 | 4.80% |
積み立ては2021年1月に開始
S&P500指数は上昇して4000ポイントに到達
S&P500指数は前週末の勢い継続といった感じで上昇しました。
企業決算は予想ほどは悪くない程度に見受けられますが、予想が悪かった分、下げすぎていた株価が戻っているのでしょうか。
また、次回FOMCでの利上げ幅縮小と、金利を急上昇させた影響の様子見のため、利上げ停止になるのではとの期待感も増しています。
利上げ停止への期待で株価が上昇しているぶんは、次回FOMCでパウエルさんが利上げ続行を宣言したりすると、投げ売られることになるかもしれませんが。
S&P500指数の週末の終値は、前週末から97.95ポイント上昇して、4070.56ポイントでした。
2.5%くらいの上昇率です。
米国株式(S&P500)の基準価額は大きく上昇
1月3週末 | ¥17,731 |
1月4週末 | ¥18,593 |
差額 | ↑¥862 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は、前週末から862円の上昇になりました。
1週間で5%近い大幅上昇です。
前週金曜日の米国株の大幅上昇が遅れて反映されました。
含み益は170%増加
僕の楽天証券の投信保有時価総額は、前週から41,749円増えました。
含み益の合計は、66,327円になりました。
170%の増加率です。
保有総額だと5%増くらいですけど。
1月4週目 損益の推移
含み益は前週から大幅増加になりました。
2か月前はもっと多かったんですけどね。
株価がそこそこ上がってきたところで、月初の買い増しを迎えるわけですか…。
1月4週目 SBI証券の投信損益も大幅増
SBI証券の投信損益は601,222円でした。
先週から9万円近く増えました。
運用収益率は5%くらい増えています。
1月4週目 まとめ
これだけ株価が騰がり続けたところで買い増しのタイミングなので、ヘッジのためにインバースETFでも買いたくなるのですが…この上がり方だとそれも怖いですね。
そろそろ反発しそうだ、という買い方は危ないですから。
調整下げ無しでFOMCまで上がり続けたら、考えよう。
ちょうど2月1日にS&P500インバースETFが東証に上場するんですよねー。
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