2022年9月4週目、19日~23日の投資信託積み立ての記録と米国経済とかです。
インフレ対策、物価高対策には減税をすればいい。
財源は国債を刷ればいい。
政権を持たない政党などが人気取りのためによく言う事です。
それを実際にやってしまった国が現れました。
先日、首相が交代したばかりの英国です。
まだ発表したばかりでどんな効果が出るかわかりませんが、発表直後に既に現れている結果もあります。
英国債と、英国企業の株価、英国通貨のポンドの暴落です。
来年4月から、所得税の最高税率が45%から40%に下がるそうですが、基本税率は1%下がるだけのようです。
国民の所得は僅かですが増えるでしょう。
来年4月から。
でもポンド安による輸入物価の上昇はすぐに、1%どころではなく上がるでしょうね。
資源大国で、エネルギーも食料も自国生産で賄えるのであれば、多少のぜいたく品が高騰しても問題はないでしょう。
でもエネルギーも食料も、頼みの輸出品の原料も輸入している日本が同じことをやったら、どうなるか?
…何もしなくても円安でしたね。
2022年9月4週目、米国経済、株価の振り返り
利上げはデータ次第、物価上昇を年2%に抑える必要がある。
その物価上昇が2%どころではなく高かったのが、先週のCPIでした。
19日 バイデン効果?一旦反発
前週のCPI発表後、若干の反発はあったものの下落が続いた米国株価。
週末をはさんで19日は、少し反発しました。
18日にバイデン米国大統領がインタビューで新型コロナウイルスのパンデミック終息を宣言。
インフレに対しても「米国経済はインフレを制御できる」と言ってしまいました。
その効果があったのかは定かではありません。
20日 FOMC結果を前に様子見の中、米国債利回りが上昇
20日にFOMCが始まりましたが、利上げ幅の発表は21日。
まだ様子見ムードです。
そんな中、米国債の利回りが上昇していきます。
利上げ幅の大方の予想は0.75%で、一部で1%もありうる。
どちらにしろ利上げは確定的なわけで、先行して米国債の利回りが上昇していきます。
19日に自動車メーカーのフォードがインフレにより部品調達費用が当初予想よりも大幅に増えて、部品不足で納車も遅れると発表がありました。
これによりフォード社の株価は大幅安、同業のゼネラルモーターズも株価が下落。
FRBの利上げ発表前に株価を釣り上げておきたい思惑もあったかもしれませんが、国債利回りの上昇もあって、米国株は下落しました。
21日 利上げ幅は予想通り、でも株価は下がる
FOMC後にFRBが発表した政策金利の引き上げ幅は、事前予想通りの0.75%でした。
1%の利上げもあり得ると予想されていたので、0.75%で済めば株価は騰がる─そう予想していた人も多いのでしょう。
しかしFRBは今後の見通しとして、年末、そして翌年の政策金利のピークの予想値を大幅に引き上げました。
これで既に上昇していた米国債利回りが、更に上昇。
株価は大きく下落しました。
22日 各国が利上げをする中、低金利を維持する日本銀行だったが…
政策金利の上昇は米国FRBに限らず、各国の中央銀行が利上げを発表しました。
そんな中、急速に進む円安に対して、何らかの対応を示唆していた日本銀行。
2~3年は政策金利を維持すると宣言しました。
前日の米国の利上げもあって、更に円安が進むかと思われたわけですが、ここで日本政府・日銀が為替介入。
一時的にですが、円高になりました。
米国債の利回りは上昇して、米国株は下がりました。
23日 英国発? 世界同時株安へ
冒頭にも書きましたが、英国がやってしまいました。
各国が利上げをしているのでどこまで影響があるのかわかりませんが、英国債の暴落で各国の国債も下落。
国債利回りの上昇で、株価も全面安。
原油先物も大幅安になったので、インフレは多少和らぐのかもしれませんね。
9月4週目 投信積み立て残高
ファンド名 | 投資総額 | 時価総額 | 損益(金額) | 損益(%) |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 421,000 | 478,974 | 57,974 | 13.77% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 210,000 | 231,455 | 21,455 | 10.22% |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 5,000 | 5,296 | 296 | 5.92% |
楽天・全米株式 インデックス・ファンド | 99,990 | 110,772 | 10,782 | 10.78% |
合計 | 735,990 | 826,497 | 90,507 | 12.30% |
前週 | 735,990 | 843,286 | 107,296 | 14.58% |
前週との差額 | 0 | -16,789 | -16,789 | -2.28% |
積み立ては2021年1月に開始
S&P500指数は続落、3600台へ
前週に3900を割って3873ポイントに下落していたS&P500指数は、今週も下落しました。
月曜日こそ一時は3900に上昇したものの、利上げと見通しの悪化により株価下落は止まらず、3700ポイントもあっさりと割りました。
S&P500指数の週末の終値は3693.23ポイント。
週間で180ポイント、4.6%の大幅下落になりました。
6月につけた安値までは下落していませんが、ここが底値になるような雰囲気ではなさそうです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は小幅な減少
9月3週末 | ¥19,637 |
9月4週末 | ¥19,264 |
差額 | ↓¥373 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は、前週末から373円減りました。
僅か1.9%の小幅な減額で済んでいます。
世界同時株安の中、日本は休みだったので。
休み明けの月曜日には、株安の影響がまとめて来ると思われます。
また、日本政府の為替介入による円高も基準価額算出後の事だったので、これも月曜日に来るでしょうか。
既に円安になっていて、影響しないかもしれませんけど。
含み益の合計は10万円を割る
僕の楽天証券での投信積立の時価総額は、前週から16,789円減りました。
含み益の合計は、90,507円。
10万円を割ってしまいました。
株安なのにまだ利益が残っているので、買い場とはとても思えないですね。
9月4週目 損益の推移
含み益の合計は、久しぶりに10万円を下回りました。
でも1年前はもっと少なかったんですよね。
含み益は1年前の倍以上あります。
投資総額も倍以上ありますけど。
9月4週目 SBI証券の投信損益も利益減少
SBI証券の投信損益は805,505円でした。
先週から5万5千円くらい減りました。
月曜日には10万円くらいは減っているんでしょうか。
もっとかな?
9月4週目 まとめ
政府・日銀の為替介入がどこまで影響を与えるのか、どこまで介入を続けられるのか、不透明なのですが、少なくとも怖くて円を売れない、ドルを買えない、と思う人はいるのでしょう。
僕みたいに。
円買いの資金調達のために米国債を売っていて、それで米国債利回りの上昇に貢献しているからお咎めなしなんですかね?
いくらで買っていたのか知りませんが。
株価も下がりましたが、原油とか金属などの先物価格も下がっています。
インフレは多少和らぎそうですが、目標値まではまだ遠いのでしょうかね。
これだけ下落したら反発しそうだと思いたくもなりますが、ここまで株安になったら、利上げの終了・利下げの開始を待っても良いんじゃないかなーと思います。
年初から既に20%くらい下がっていますし、たった数%の利益を狙って損失を出す気にはなれないですね。
でも反発が怖くてベアも買えないのですが。
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