2022年9月2週目、5日~9日の投信積立と米国経済の話とかです。
現金はインフレに弱い。
インフレに強いのは株式だ。
そして円安だからドル資産を持つべきだ。
だからインフレの今は株式投資、米国株に投資をするべきだ─。
という記事を未だに見かけます。
株がインフレに強い。確かにそういう面もあるでしょう。
インフレが進んでいた2021年、米国株は上がり続けました。
しかし今、米国に限らず世界中でインフレの抑制に向かっています。
日本では物価が上がり続けていますが、欧米ではインフレからデフレへと向かっています。
結果が出ているかは別として。
インフレで株価が騰がるなら、デフレでは株価はどうなるか?
デフレでは物価が下がって、賃金が下がって、企業の利益は減っていきます。
利益が減れば、株価は下がります。
投資信託の基準価額を見ると、円安の影響で昨年よりも値上がりしているように見えます。
しかし現地通貨での株価を見ると、欧米の株価は概ね下落しています。
それでは今は投資をするべきではないのか?
というと…株式は安い時に買って、高いときに売るのが基本です。
そういう点では、株価が下がっている今は買い時とも言えます。
しかし、為替は円が安くて、ドルが高い。
安い円を売って、高いドルを買うのは、基本に反します。
それでは何時が投資をするべきタイミングなのか?
それがわからないから、毎月積み立て投資をしているんですよ。
2022年9月2週目、米国経済、株価の振り返り
今週は為替が荒ぶりました。
5日は米国祝日、6日は続落
前週はジャクソンホールのパウエルさんの演説から下落が続いていた米国株価。
土日を挟んで月曜日、5日は祝日で休みでした。
6日にはISM非製造業景気指数の発表がありました。
予想では前月よりも低下、景気の悪化だったのですが、これが前月よりも上昇。
『景気が良い』というのが金利上昇の加速を思わせたのか、米国株は下落しました。
しかし大きな下落には至らず、S&P500指数は3900を挟んだ攻防となり、終値では3900を維持しました。
7日、円安急加速で金利上昇を思わせて…
6日に既に円安が急加速していたのですが、7日もさらに円安が進みました。
ドル高=米国金利上昇が連想され、更なる株安かとも思われたのですが…株価は反発して、上昇。
米国債の利回りも下がりました。
原油先物の価格が急落したことで、インフレ率の低下と利上げ幅の縮小を連想したのかもしれません。
8日~ 連騰する米国株価
急落した原油先物は反発して上昇したのですが、米国株の上昇は止まりませんでした。
カナダの失業率が予想以上に増加しているなど、景気後退を示す数値は出ています。
欧州中央銀行(ECB)は政策金利を0.75%の大幅利上げを行いました。
それでも騰がるときは騰がる。
米国株はそんなもんです。
9月2週目 投信積み立て残高
ファンド名 | 投資総額 | 時価総額 | 損益(金額) | 損益(%) |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 421,000 | 503,614 | 82,614 | 19.62% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 210,000 | 242,367 | 32,367 | 15.41% |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 5,000 | 5,385 | 385 | 7.70% |
楽天・全米株式 インデックス・ファンド | 99,990 | 116,438 | 16,448 | 16.45% |
合計 | 735,990 | 867,804 | 131,814 | 17.91% |
前週 | 735,990 | 836,038 | 100,048 | 13.59% |
前週との差額 | 0 | 31,766 | 31,766 | 4.32% |
積み立ては2021年1月に開始
S&P500指数は反発、上昇で4000台へ
前週に4000ポイントを割っていたS&P500指数は、反発して上昇しました。
先週のまとめのところに書いたように、チャート的には底打ちを示していました。
反発は概ね予想通りです。
ETFの売買で僕が儲かったかは別の話です。
連休明けの6日は続落で始まり、3900をなんとか維持しました。
翌日から反発して3日連騰となり、S&P500指数の金曜日の終値は4067.36ポイント。
この後の展開は次週13日発表の消費者物価指数、CPI次第でしょうか。
円安、株高でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は上昇
9月1週末 | ¥19,533 |
9月2週末 | ¥20,255 |
差額 | ↑¥722 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額は前週末から722円の大幅上昇になりました。
S&P500指数が上昇したことと、為替が円安になったことが影響しているようです。
株価は金曜日も続騰していますが、為替は一時の1ドル145円を伺うほどの円安からは少し円高に戻っています。
ピークからは円高と言っても、やっすいんですけど。
含み益は約3万円の増加
僕の投信保有時価総額は、約3万円の増加になりました。
含み益の合計は、131,814円になりました。
円安で保有総額が増えても、物価も上がるのですが…。
9月2週目 損益の推移
2週続けて減っていた損益は、今週は増えました。
週次では10万円を維持しましたが、日毎だと割ってたかもしれないですね。
積み立て投資の損益は毎日どころか、毎週見る必要もないのですけど。
僕はETF売買とかもやっているので、こうやって記録を取っていますけど。
9月2週目 SBI証券の投信損益は約10万円増
SBI証券の投信損益は939,948円でした。
先週から10万円くらい増えていました。
ずっとマイナスが続いていた某日本株ファンドが僅かにプラスになっていたので、ここが逃げ場だと売り注文。
月曜に上がってたら100円くらいの利益になるかなー。
9月2週目 まとめ
米国株は上がりましたが、この上昇が続くのかというと疑問が残ります。
資源とかの先物価格は下がっています。
でも人件費の高騰は続いているようですし、家賃とかはそうそう下がりません。
インフレ率が多少下がっても、FRBは目標値になるまで利上げを続けると言っています。
そして、インフレ率が目標値に到達しても、すぐには利下げをしないとも言っています。
株価下落が金利由来であれば、本格的な上昇はすぐには来ないことになります。
本業投資家は株等の売買で利益をあげなければなりません。
短期的に利益を挙げるために、無理やりにでも株価を上げ下げさせます。
そんな短期的な株価の上げ下げに一喜一憂することなく、坦々と積み立てを続けていきたいところです。
僕が短期の売買をしないわけではありませんが。
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※これはあくまでも、やすふじ個人の投資状況であり、特定の商品や投資活動を推奨するものではありません。
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