2023年1月3週目、16日~20日の日本株の運用と、経済の話とかです。
いろいろと憶測を呼んだ日銀の金融政策は、とりあえず現状維持ということになりました。
緩和政策の続行です。
噂で買って、事実で売る。
という言葉があるのですが、今回も「日銀は追加の政策変更を検討している」とかの一部報道もあって、その恩恵を受けられると考えられていた銀行株が高騰しました。
しかし「日銀の政策に変更なし」が報じられると、銀行株は急落しました。
銀行株はその後また上昇に転じていますが、噂で買われて事実で売られた形になりました。
本来はそういうことではなくて、期待通りの結果が出ても売ってしまえということらしいですけど。
これで金利云々の一連の流れは終わり、とはまだいきません。
「金利が上がれば銀行は儲かる」
というのもまだ噂でしかなく、決算などで結果が出ないとまだわからないのです。
これから月末~来月中旬にかけて、企業の決算発表が出てきます。
1月は日銀の政策に変更はありませんでしたが、昨年末には変更がありました。
金利上昇の影響がどうなっているか、企業決算を注視したいところなのですが…。
今回発表される決算は10-12月。
金利上昇の影響が出てくるのは翌1月以降になるでしょうから、次の決算を待たないと結果はわからなさそうですね。
1月3週目の日本株、日経平均とか振り返り
前週の日経平均株価は週間では上昇して26000円台の乗せたものの、大幅下落で週末を迎えていました。
1月16日 日銀警戒で日本株は大幅続落
週明けの16日、日経平均は前週末の流れを引き継いで、大幅下落になりました。
日銀が緩和政策の終了、金利上昇へと政策を転換することへの警戒が強く、為替も円高になっていたので株価は大きく下がりました。
しかし現状維持論も根強く、金利上昇への期待からか朝に高値をつけた銀行株でしたが、結果がでる前に利益確保したいのか売られたようで、大きく値を下げました。
日経平均の終値は25,822.32円で、週明け早々に25000円台に落ちました。
17日 空売りの買い戻し?反転上昇へ
日本経済の大きな転換になるかもしれない日銀の政策発表を翌日に控えて、様子見ムードになるかと思われた17日は、日経平均が大きく上昇しています。
前週末からの大幅下落が大量の空売りだとすると、前日に買い戻すのはリスク回避ということで、これも様子見になるでしょうか。
日経平均は前日の下落を取り戻して、26,138.68円でした。
18日 緩和続行、日本株は大幅上昇へ
18日の昼頃、日銀の政策が発表されました。
結果は変更なし。
緩和政策の維持でした。
金利上昇に期待して売り込まれていた日本国債は買い戻されて、金利は急低下しました。
金利が下がったことで、円高に向かっていた為替は円安へ。
金利上昇を警戒して売られていた不動産株などは、買い戻されました。
円高による利益減少を見込まれていた輸出関連株も、円安で買い戻されました。
このところ大きく下がっていた日本株は、大きく反発して上昇しました。
その一方で、大きく上昇していた銀行株などは…急落しました。
しかし昨年末の政策変更で金利は上がっているし、今回は先延ばしになっただけで今後金利は上昇すると見たのか、下げ一方とはならず、押し目と見たのか買い戻されて値を戻しています。
日経平均の終値は前日から650円もの大幅上昇で、26,791円でした。
19日 米国株安と円高で日本株は一転下落へ
18日夜の米国市場では景気後退感が増して、株安と円高ドル安になっていました。
前日の緩和続行で上昇していた日本株でしたが、19日は米国経済の影響で一転して下落になりました。
為替は18日の日銀政策発表で128円台から131円台まで円安になっていたのですが、今度は127円台まで円高が進みました。
前日に円安で買われた銘柄は、円高になったのでまた売られました。
20日 米国株安で朝安値も、上昇して終わる
19日の米国株は続落になっていました。
その影響か、日本株も朝は安値で始まりました。
岸田首相が新型コロナを5類への見直し検討を指示した、との報道があって、経済活動がより活発になることへの期待感からか株価は上昇しました。
日本航空など空運株が上昇しているようです。
日経平均の終値は26,553.53円。
前週末からは434円の上昇で、2週連騰ということになりました。
2023.1.20 株式ETF保有銘柄リスト
コード | 銘柄 | 数量 | 取得単価 | 1/20時価 | 1/20評価額 | 見込み損益 | (%) |
1343 | NEXT FUNDS 東証REIT指数ETF | 50 | 2,035 | 1,942.0 | 97,100 | -4,650 | -4.57% |
1476 | iシェアーズ・コア Jリート ETF | 50 | 1,975.4 | 1,862 | 93,100 | -5,670 | -5.74% |
1496 | iシェアーズ 米ドル建 IG社債ETF H有 | 100 | 1,934.30 | 2,054.0 | 205,400 | 11,970 | 6.19% |
1497 | iシェアーズ 米ドル建 HY社債ETF H有 | 200 | 1,990.09 | 1,973.0 | 394,600 | -3,418 | -0.86% |
1597 | MAXIS Jリート ETF | 20 | 1,877 | 1,849.5 | 36,990 | -550 | -1.47% |
1812 | 鹿島建設 | 200 | 1,370 | 1,526 | 305,200 | 31,200 | 11.39% |
2621 | iシェアーズ 米国債20年超(H有) | 500 | 1,505.7 | 1,550 | 775,000 | 22,150 | 2.94% |
3468 | スターアジア 不動産投資法人 | 3 | 58,700 | 53,600 | 160,800 | -15,300 | -8.69% |
5020 | ENEOS ホールディングス | 1000 | 424.29 | 468.1 | 468,100 | 43,810 | 10.33% |
5105 | TOYO TIRE | 300 | 1,596.2 | 1,483 | 444,900 | -33,960 | -7.09% |
5909 | コロナ | 100 | 865 | 888 | 88,800 | 2,300 | 2.66% |
8893 | 新日本建物 | 1600 | 400.125 | 460 | 736,000 | 95,800 | 14.96% |
合計 | 3,662,308 | 3,805,990 | 143,682 | 3.92% | |||
前週 | 3,742,308 | 3,891,415 | 149,107 | 3.98% | |||
前週との差 | -80,000 | -85,425 | -5,425 | -0.06% |
・購入
コード | 銘柄 | 数量 | 取得単価 |
1597 | MAXIS Jリート ETF | 10 | 1,860 |
2621 | iシェアーズ 米国債20年超(H有) | 100 | 1,554 |
・売却
コード | 銘柄 | 数量 | 取得単価 | 売却単価 | 売却額 | 売却損益 |
2782 | セリア | 100 | 2,540 | 2,930.1 | 293,010 | 39,010 15.36% |
2782-セリアを売却
2782-セリアを売却しました。
最近の円高傾向で株価は復調気味
100円ショップのセリアですが、2022年は円安の影響で利益が低下して、株価は下がっていました。
それがこのところ円高傾向ということもあり、株価は上昇してきていました。
売上もやや停滞気味だったのが、12月には好転していたようです。
2022年に2200円くらいまで下がっていた株価は、3000円近くまで上昇していました。
すぐにコスト低下とは行かなさそう
円高で株価が上昇したのは仕入れコストが下がることを期待しているのだと思うのですが、為替が円高に向かいだしたのは昨年の11月頃からです。
それでも140円台ではまだ超円安ですし、120円台にまで下がったのは1月。
仕入れコストがすぐに下がるとは思えません。
それに電気料金の高騰などもあって、店舗運営のコストはむしろ増えているかもしれません。
僕の想定は2年後に3000円、すでにほぼ達成
僕の想定は2年後に3000円くらい、購入時から20%上昇でした。
すでにほぼ達成しています。
株価は騰がっているものの、次の決算で業績が好転しているとは考えにくい。
というわけで、早期の売却で利益確保となりました。
もう少し待っていれば3000に到達していたのですけど、円安で株価が下がる可能性もあったのでそこはリスク回避ってやつです。
1597-MAXIS Jリート ETFを購入
1597-MAXIS Jリート ETFを購入しました。
セリアの売却益を別のところへ再投資です。
日銀の利上げ警戒もあって、Jリートは下落が続いていました。
1月の会合では緩和政策維持ということで一旦は上昇に転じたのですが、米国株安と円高などもあってまた下落しています。
新型コロナが5類になって経済活動が正常化すれば、オフィスや店舗の需要も増えるんじゃないですかね。
不動産価格は下がるかもだけど。
2621-iシェアーズ 米国債20年超ETFを購入
2621-iシェアーズ 米国債20年超ETFを追加購入しました。
原油とか金属とかの先物価格はまた高騰してきていて、インフレがまた再加速したら米国の政策金利のピークもまた上がるかもしれません。
しかし景気後退感も大きくなると、業績不安から株式から米国債へと資金が動くことも想定されます。
FRBは利下げは当分先と言っていますし、高金利が長期化するとヘッジコストによる減価も無視できないのですが、もう少し持っておきたかったので買い増しです。
1812-鹿島建設は株価上昇、レーティング引き上げらしい
画像はgoogle検索結果のスクリーンショットです
年明け後に株価下落していた1812-鹿島建設は株価が戻ってきています。
金利上昇による企業投資の減少が懸念されたのか、鹿島建設などゼネコン各社は年明けから株価が下落していました。
でも日銀は緩和政策を維持したし、インフレも落ち着きつつあり、また為替も円高で資材高騰も落ち着いてくるかもしれません。
どこかの調査機関が格付けを強気に引き上げて、目標株価も大きく上昇したようなので、そういうのを参考にしている人が釣られて買っているのかもしれないですね。
株価は上昇したものの売却もあって含み益は微減
リートは下落しましたが、鹿島建設が上昇しました。
債券ETFは米国債とIG債は上昇したものの、HY債は下がっています。
資源高でENEOSは高騰、金利据え置きの安心感で新日本建物が上昇、といった感じです。
保有数は少なかったものの含み益の大きかったセリアの売却がありましたが、含み益の合計は前週から5,425円の微減に留まり、143,682円になりました。
1月3週目 合計損益
今週の売却損益 | 39,010 |
先週までの 2023年売却損益 | 0 |
2023年売却損益 | 39,010 |
2023年の配当・分配金 | 444 |
未収配当・分配金 | 8,100 |
12月 貸株金利 | 325 |
2023年 貸株金利合計 | 325 |
2023年 確定損益合計 | 47,879 |
2023年 確定損益(%) | 1.31% |
2023年 確定損益+見込み損益 | 191,561 |
2023年 確定損益+見込み損益(%) | 5.23% |
* | * |
前年までの 貸株金利合計 | 4,533 |
前年までの 売却損益合計 | 437,069 |
前年までの 配当・分配金合計 | 119,115 |
通算 確定損益合計 | 608,596 |
通算 確定損益+見込み損益 | 752,278 |
通算 確定損益+見込み損益(%) | 20.54% |
今週は売却益がありました。
2023.01.20 損益の推移
売却益が少し増えました。
見込み益は若干減りましたが、合計の利益は増えました。
とりあえず引かれた税金分は取り戻したいところです。
配当金だけでも昨年の税金よりは多くなるとは思いますけど。
1月3週目のまとめ
『〇〇すれば株価が騰がるはずだ』
というのに乗っかるのが悪いとは思いませんが、まだ上がり始めの初動の段階で乗れてないなら、僕は引きます。
結果が出た時にすでに『織り込み済み』でさほど株価が上がらないか、多少上がったあとに売り込まれて下がることも多いです。
それに、結果が良い方ではなかったら、事前に騰がっていた分は下がります。
得られるかもしれない利益よりも、想定通りにいかなかった時の損失リスクを僕は考えてしまいます。
お金は大事ですから減らしたくないのです。
次週の運用状況はこちら。
先週の運用状況はこちらのページになります。
それ以前の運用状況はこちら→株式ETF運用状況・過去ログ
個別の銘柄について、なぜその銘柄に投資したのか、または投資しない理由などを解説しているページもありますので、よろしければそちらもご覧ください。→株式ETF・銘柄解説のページ
※これはあくまでも、やすふじ個人の投資状況であり、投資を推奨するものではありません。
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