5月10日に、僕が株式を保有している1803-清水建設株式会社の決算が発表されました。
今回はこれについて分析っぽいことを軽くやってみようかと思います。
簡単に言えば、前年より利益は減ったけど、事前の予想よりは利益が出たから、配当金を少し多く出すよ、去年よりは少ないけど。次年度はもっと減りそうだよ。
ということになります。
決算内容等は、清水建設のWebサイトなどで公式なものを確認してください。
清水建設のWebサイト→https://www.shimz.co.jp/
20年4月1日~21年3月31日の当期利益は22%減
新型コロナの影響によって、工事の受注が減少するだけでなく、工事の現場でも感染症対策などが必要になったり、工事の期間が伸びたりで費用が増えるのでしょう。
しかし、巨額の赤字を出している企業も珍しくない中で、前年から減少はしているものの、しっかりと利益を出しています。
事前の業績予想では40%近い減益が想定されていましたが、22%の減益にとどまっています。
期末配当は12円予想→18円に増額
21年3月期の期末配当金は、40%近い減益が予測されていたことから、前年の20円から40%減の12円が予想されていましたが、年の後半に調子が良かったようで18円に増額されました。
年間の配当額は前年の38円から8円減って30円で、約21%の減額ですね。
当期利益の減益%とほぼ同等の割合で、配当額も減っています。
清水建設の配当性向は約30%で、21年3月期の配当金額も当期利益の約29.7%になっています。
22年3月期の予想は…
22年3月期の業績予想も合わせて発表されていますが、前年から22%の減益となった21年3月期よりも更に30%近い減益になると予想されています。
配当金の予想額は年間で23円になっています。21年3月期の予想額は24円だったので、あまり変わらない予想ですね。
新型コロナの終息が見通せず、企業も設備投資等を積極的に行わないのではないかと思われ、工事の受注が少なくなるかもしれませんね。
国や自治体による公共事業次第なところもありますが、再生可能エネルギーの発電事業とか、どーんとやってみたりしませんかね。
21年3月期は減益になったとはいえ、業績予想を上回る利益をあげているので、22年3月期でも予想以上の利益になることを期待したいところです。
自己株式取得をするよ
決算の発表と共に、自己株式の取得も発表されています。
自社株買いのメリットはいくつかあるのですが、発行済み株式数が減って、1株当たりの利益が増える、1株当たりの配当金が増える、などでしょうか。
まぁ、予算の上限は決めてあっても、下限は決めていない、というのがあるのですが。
無理に買い付けを行って、利益がなくなりました、なんてことになっても困りますけどね。
決算発表で株価はどうなった?
決算発表が行われたのは5月10日の13時で、株式市場が開いている時間でした。
この発表を受けて、清水建設の株価がどうなったか見てみると…
急上昇からの急降下、そしてV字回復で、終値は前日からほぼ変わらず、ということになりました。
前年から減益ということで急落、でも予想よりは減少が抑えられているし、配当金が増えているから株価が戻った、という感じでしょうかね。
最初の上昇は、配当金の増額に反応でもしましたかね?
今後は…
再生可能エネルギーの発電設備の受注などの期待もありますが、すぐに出てくるようなものでもないでしょう。大型クレーンの制作に着手した、との発表もありましたが数年後の完成予定で、先を見据えた設備投資でしょう。
僕としては、配当金を貰いながら、将来の値上がりに期待、といったところになります。
短期的な値上がりは期待できないけど、コロナ禍でも悲観するような業績でもないし、長期保有を視野にいれつつ、株価を見た時に下がっていたら買う、上がっていたら売る、そんな感じですね。
資金があれば、ですけど。
ところが、6月に株価は急落
なにやら週刊誌記事がヤフーに掲載されたあたりから、株価が急落しました。
ストップ安どころか1割も下がっていないのですが、第二、第三の報道があると更に株価が下がるかも? と考えると、暫くは手を出しづらい状況です。
追加の報道もなく鎮静化すれば株価も戻るでしょうし、業績への影響も気にするほどのこともないと思うのですが、下げ幅が小さいので株価が戻った時の利益が小さいわりに、更に下落する可能性が少しでもある、と考えると、勝ってる間に逃げておくというのが僕の結論になるかなー。
※個人の感想です。個別の銘柄について、投資を推奨するものではありません。
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