株運用9月4週目 優待・配当金は権利日に買っても遅いですぞ

多くの銘柄が株主優待・配当金の権利確定日としている9月末が近づいてきました。
株主優待もしくは配当金を受け取る権利を得ようと、売買が活発になるのかもしれません。
権利落ち後は株価が下がりやすいので、『つなぎ売り』という手法があるのですが、半年前にも書いたと思いますが、配当金の権利月のつなぎ売りは、手数料が高くつくので注意が必要ですね。

具体的には

  • 株式の現物保有で配当金を受け取る。ここに税金がかかるので、受け取る配当金額がマイナス20%程度になる。
  • つなぎ売りで信用売りをしていると、配当金相当額を支払う必要がある。配当金額の100%を支払う
  • 貸株の金利を支払う必要がある。権利日前後は需要が増えるのか、特別金利で上昇する?
  • 売買手数料、信用取引手数料などが必要。証券会社による。

配当金の20%程度を税金で持っていかれるので、高配当銘柄でやっちゃうと、思わぬ損失が出るかもしれません。

受け取る配当金と、支払う配当金相当額で相殺されて、利益ゼロだから税金は戻るのでは?

と思いたくなりますが、配当金相当額の支払いは売買損益に含まれないので、損益計算上では配当金を受け取っただけになって、税金は戻ってこないのですよ。 ←損益計算に含まれるので間違いでした。
他の株取引や投資信託などで利益が出ていなければ、相殺されて利益ゼロなら税金は戻ってくるようです。
ただし、

  • 特定口座(源泉徴収あり)を利用している
  • 配当金の受け取りを証券口座で受け取る 「株式比例配分方式」にしている
  • 他の取引で利益が出ていない

などの条件があるうえ、戻ってくるのは翌年になりますね。
配当金を銀行口座で受け取る設定にしていると、自分で確定申告する必要があります。

他にも、貸株金利は貸す方は特別金利で高くなっているので、借りる方も高くなっているんじゃないかと思います。
それでも、権利確定日後の株価の下落よりは、手数料の方が安くすむことが多いようですけど。

あと気をつけなきゃいけないのは、権利日に株式を買っても遅いということですね。
たまーに、いるみたいなんですよね…。

『権利日直前に株価が下がったから、お得に優待・配当金が貰えるぜ~』

みたいのが。

優待・配当金を受け取るには、権利日に株式を保有しているのではなくて、権利日に株主名簿に載っていることが必要です。
株主名簿に載るのは、約定してから2営業日後です。

9月末が権利日の場合は、28日(火)までに取引を完了する必要があります。
28日の夜にPTSで買っても遅いですよ。

スポンサーリンク

2021.9.24 株式ETF保有銘柄リスト

コード銘柄数量取得単価9/24時価9/24評価額見込み損益(%)
1343NEXT FUNDS
東証REIT指数ETF
102,1802,25022,5007003.21%
1476iシェアーズ・コア
Jリート ETF
501,975.42,156107,8009,0309.14%
1488ダイワ上場投信
-東証REIT指数
201,9752,14642,9203,4208.66%
1496iシェアーズ 米ドル建て
投資適格社債ETF H有
502,669.82,621131,050-2,440-1.83%
1497iシェアーズ 米ドル建て
ハイイールド社債ETF H有
202,359.52,38447,6804901.04%
2554NEXT FUNDS
米国投資適格社債
1-10年 H有
601,026.51,00660,360-1,230-2.00%
2566上場インデックスファンド
日経ESGリート
1009821,178117,80019,60019.96%
5020ENEOSホールディングス1000424.29463.6463,60039,3109.26%
5702大紀アルミニウム工業所3001,106.661,798539,400207,40262.47%
8308りそなホールディングス100420.00452.245,2203,2207.67%
8893新日本建物1200396.08410492,00016,7013.51%
合計1,774,1272,070,330296,20316.70%
前週1,774,1272,073,710299,58316.89%
前週との差0-3,380-3,380-0.19%
2021.09.24 株式ETF保有リスト

今週も売買はありませんでした。

恒大集団のデフォルトリスクで全面安、からの戻し

随分前からデフォルトリスク、破綻危機というのはわかっていたはずなのですが、中国の不動産大手「恒大集団」が発行している債券の金利支払いが今度こそヤバイ、ということで世界中で株価が大きく下がる事態が発生しました。
日本が休日で東証が開いていない間の世界同時株安で、逃げられずに慌てた人もいるのでしょうかね。
休み明けには、日本も遅れて大幅安になりました。
その後、とりあえず今回は払う意思がある、という感じで一旦は落ち着いたようで、株価も戻したようです。

もっとも、デフォルトリスクも破綻危機も、特に何かが解決したわけではないのですが。
株価は完全には戻っておらず、ある程度は様子見をしている感もありますね。

5702-大紀アルミニウム工業所、大幅増配を発表も株価は騰がらず

先週、大幅な配当金増額を発表した5702-大紀アルミニウム工業所。
株価も大幅な上昇を期待したいところでしたが、週末の終値は1,798円。
先週から8円の上昇に留まりました。

恒大ショックに逆行して、一時は1,900円まで上がったのですが。
言うても中間配当金は7円の増額ですから、それで株価が100円も騰がれば、売られますね。
自動車産業の減産も続いていますし、短期的に見ると売り時を逃した感じになりました。
自動車の増産と、中国のアルミ増産、どっちが早いか…。

リートETFの続落もあり、保有総額は微減

日経平均やTOPIXは先週末からはやや下がったものの、僕の保有銘柄は個別株式ではENEOSが微減、ほか微増でした。
個別株のトータルでは微増ですかね。

しかし債券ETFやリートETFはまた下落。
保有総額は先週から3,380円のマイナスになりました。

今週は配当金権利日を跨ぐので、配当金額以上の株価下落が無いことを祈りたいですね。

9月4週目 合計損益

今週の売却損益0
先週までの
2021年売却損益
121,540
2021年売却損益121,540
今週の配当・分配金0
2021年の配当・分配金24,189
未収配当・分配金780
8月 貸株金利145
2021年 貸株金利合計1,012
2021年 確定損益合計147,521
2021年 確定損益+見込み損益443,724
2021年 確定損益+見込み損益(%)25.01%
2021年9月4週目 合計収支

今週は売買もなく、配当分配金もありませんでした。
まだなんとか25%を維持しています。
配当金権利日後に一旦株価は下落するでしょうから、来週はかなり落ち込みそうです。

2021.09.24 損益の推移

2021.09.24株式ETF損益の推移

大きな株価下落がありましたが、反発も早かったので、微減に留まりました。
9月末の中間配当で僕が受け取る予想額は、2万円弱くらいですかね。
これまでに受け取った分の倍増、までは行きませんが、そこそこ増えそうです。

9月2週目のまとめ

株価が大きく下がった時に、入っていける人が大きな利益を得ることができるんでしょうね。

高い確率で破滅するタイプですが。

たかが2~3%程度の下落では、全戻しでもその程度なので、僕はリスクを負ってまで入れないですね。
下がり続ける可能性もありますし、売らずに保有してるだけで、すでにリスクを負っているのですから。
短期売買する人は、長期保有していないでしょうけど。

次週の運用状況はこちら。

先週の運用状況はこちらのページになります。

それ以前の運用状況はこちら→株式ETF運用状況・過去ログ

個別の銘柄について、なぜその銘柄に投資したのか、または投資しない理由などを解説しているページもありますので、よろしければそちらもご覧ください。→株式ETF・銘柄解説のページ

投資信託のページはこちら→投資信託のページ

※これはあくまでも、やすふじ個人の投資状況であり、投資を推奨するものではありません。

コメント