楽天証券の投信残高で貰えるポイントが変更、毎月付与は廃止に

楽天銀行が提供するサービス、『ハッピープログラム』。

そのプログラムの1つに、楽天証券で保有している投資信託の残高に応じて、毎月楽天ポイントが貰える、というものがありました。

以前は、どの投資信託でも一律で、10万円ごとに毎月4ポイント。

それが、手数料の低い投資信託は3ポイントに減額されて、半年が経とうかという頃。

徐々に減額されていくことは想定していました。

それがなんと。

いきなり廃止となりました。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20211227-02.html

今回の変更でも、前回の変更でも、利用者に目立った通達は無く、ホームページの隅の方に小さく「お知らせ」があるだけで、変更を知っていて探してもなかなか見つからないのは何なんでしょうかね。

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2022年3月までのポイント付与ルール

今回見つかったルール変更は2022年4月1日から適用されるそうです。

2022年3月31日までは、2021年6月25日に発表があった、進呈ポイントの条件のままのようです。
前回発表時のルール変更をまとめた、僕のブログページはこちら。

あらから、まだ半年しか経っていないのですけど。

2021年8月~2022年3月の、8カ月だけの短期間でお役御免となりました。

当時の楽天証券のお知らせページはこちら。

【楽天銀行・ハッピープログラム】進呈ポイントの変更に関するお知らせ
このたび楽天銀行のハッピープログラムの対象サービスの一つである投資信託にかかる進呈ポイントおよび獲得条件が以下の通り変更となりますので、ご連絡いたします。

2022年4月1日からのポイントルール

2022年4月からは、投信残高に対して一定の割合でのポイント進呈は無くなります

4月以降は、月末の投信残高がはじめて一定の金額に到達したら1度だけポイントが貰えるようになります。

今回発表のあった設定金額は11段階ですね。

2022年4月以降の楽天ハッピープログラム投信残高で貰えるポイント一覧
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20211227-02.html 楽天証券のおしらせページより引用

全てクリアすれば、合計で2090ポイント貰えるようです。

以前の10万円ごとに一律で毎月4ポイントだったら、残高が1000万円あったら、毎月400ポイント、年間で4800ポイントが貰えたのですけど。

今後は、生涯でその半分も貰えなくなるようです。

レバレッジファンド、他一部の投資信託は残高判定の対象外

最近流行りの『レバナス』などを含めて、レバレッジを効かせた投資信託は残高判定の対象外になるようです。

他にも、一部というかSBIアセットマネジメントの投資信託も、残高判定の対象外になるようですね。

全てのレバレッジファンド、SBI系のファンドが対象外になっているとは限りませんが、今後も追加される可能性があるので、自分が保有している・購入を検討しているファンドが対象外に入っていないか、確認しておいたほうが良さそうです。

対象外になるファンドは、『お知らせ』に一覧表示されています。

既に基準をクリアしている場合、4月にポイントは貰える?

既に楽天証券で投資信託を保有している場合、上の画像にある残高を達成済みの場合も多くあると思います。

でも、2022年3月末の時点で条件をクリアしてる場合、そのポイントは貰えないそうです。

2022年3月末時点で残高100万円保有しており、2022年4月末時点でも残高100万円を保有していた場合、2022年4月末時点で100万円をはじめて達成したことにはならないため、ポイントは付与されません。

(次のポイント進呈の対象となる200万円を達成した場合にポイント進呈となります)

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20211227-02.html

既存ユーザーは新規ユーザーよりも多くのポイントを既にもらっているから、もう上げませんよ。
ポイントが欲しかったら、3月末までに全て解約してね、ということですかね。

4月末に2000万円つっこめば、2000ポイントまとめて貰える?

3月末までに楽天証券の投資信託を全額引き揚げて、4月末に設定額を保有していればポイントは貰える。

では4月末に2000万円突っ込んでしまえば、2000ポイントまとめて貰えるのか?

と考えるわけですが、その場合に貰えるのは2000万円クリア時の500ポイントだけのようです。

Q. 2022 年 3 月末時点で残高ゼロ、2022 年4 月末時点で 50 万円の残高があった場合、10 万円達成・30 万円達成のポイントももらえるのですか?

A. 50 万円達成の際に進呈となる 50 ポイントのみの付与となります。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/pdf/info20211227-02-01.pdf Q&A No.5

すべてのポイントを貰うには、毎月1つずつ、11回に分けて残高を増やしていく必要があるようです。

2000万円も無いですけどね。

楽天証券には『投資信託資産形成ポイント』もあったはず…

楽天証券の投信残高でポイントが貰えるプログラムは、楽天銀行と連携した『ハッピープログラム』だけではありません。

『投資信託資産形成ポイント』もあります。

投資信託資産形成ポイントでも、毎月末の残高に応じて、20ポイントから最大で800ポイントが毎月貰えるのです。

しかし、その点も抜かりありません。

投資信託資産形成ポイントもルール変更です。

変更後に貰えるポイントは、『ハッピープログラム』と同じになるようです。

毎月貰えるポイントは無くなって、残高達成時に一度だけ貰えるようになります。

【投資信託資産形成ポイント】ポイント進呈条件の変更に関するお知らせ
このたび、投資信託資産形成ポイントの進呈条件について「一定の残高を保有している場合」から「一定の残高をはじめて達成した場合」とする変更を実施いたします。
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投資信託を積み立てる証券会社を替えた方が良い?

ここまでのポイント進呈ルールの変更、というか廃止なわけですが、

『もう投資信託を積み立てる証券会社を替えた方が良いかな?』

と思ってしまうのも無理はありません。

楽天証券で積み立てをする際の大きなアドバンテージは失われてしまいますが、これだけで他の証券会社のほうが条件が良くなる、とは限らないかと思います。

ゴールド、プラチナカードの敷居が高い

例えば、SBI証券でもカード決済によるポイント還元があります。

ですが、通常の三井住友カードでは還元率は0.5%です。
ゴールドカードなら1%、プラチナカードは2%の還元率なのですが、年会費もありますし敷居がちょっと高いですね。

三井住友カードのポイント付与率の一覧ページ
https://www.smbc-card.com/mem/for_sbi/plan/pop/index.jsp

低コストのインデックスファンドはポイント還元率が低い

つみたてNISAで選ばれる投資信託は、低コストのインデックスファンドが多いと思います。

投信残高にポイント還元を設定している証券会社は複数ありますが、低コストファンドはポイント還元率が低くなります。

SBI証券でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積み立てた場合、SBI証券の「投信マイレージサービス」のポイント還元率は年率0.0374%です。

残高が1000万円あれば年間3740ポイントになりますが、100万円なら374ポイント。

つみたてNISAを始めて数年間は、楽天会員ランクで貰える誕生日ポイントのほうが多くなる場合があります。

楽天会員ランクが上がれば、誕生日ポイントが貰える

楽天ポイントクラブでは、会員ランクによって誕生日ポイントというものが貰えます。

楽天PointClub ランク特典の案内ページ
https://point.rakuten.co.jp/guidance/rank/?l-id=point_nav_rank

プラチナランクなら500ポイント、ダイヤモンドランクなら700ポイントが貰えます。

プラチナランクになる条件は、6カ月で2000ポイントを獲得すること。
それと15回以上のポイント獲得。

楽天カード決済で、つみたてNISAを毎月満額の33,333円ずつ積み立てていれば、これだけでプラチナランクを維持できそうです。

つみたてを始めた初期はポイント還元も少ないので、投信積立で楽天会員ランクが上がるなら、誕生日ポイントを貰った方が多くなるかもしれません。

数年後には逆転して、差は開く一方ですけど。

ポイント還元はおまけ、株価の値上がりに期待しよう

カード決済でのポイント還元、投資信託の残高にポイント還元、いろいろとありますがー。

差があっても誤差です。

1日の株価変動による損益のほうが、大きくなると思います。

2021年、S&P500指数は1年間で30%くらいの値上がりをしています。

毎月カード決済で貰える1%程度のポイント還元よりも、年初に一括購入して株価の値上がりで得られる利益のほうが、期待値としては高いです。

僕の場合は、つみたてNISAの仕組み上、毎月のつみたて購入しなければならないので、カード決済のポイント還元で嵩増ししているのですけど。

NISA口座の金融機関変更は慎重に

慌ててNISA口座を変更したり、投資信託を移管したりすると、NISAの枠の大半を残したまま口座が閉じてしまったり、非課税ではなくなったりしているかもしれません。

NISA口座を開設する金融機関は変更できますが、1年の間に複数の金融機関でNISA口座を利用することはできません。
1月につみたてNISAを購入していたら、2月以降に別の金融機関ではNISA口座を使えないのです。

また、NISA口座で保有している資産を、別の金融機関のNISA口座に移すこともできません。
投資信託の移管はできるかもしれませんが、NISAの非課税のままでは移せないのです。

2023年のNISA口座、つみたてNISA口座をどの金融機関にするかを選択する時間は十分にあるので、落ち着いて見極めたいところです。

※各企業のサービス、制度はころころ変わるので、最新の情報は公式なものをご確認ください。

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